パールネックレスの普段使い〜冬〜

冬服は、重ね着や生地の厚さのおで、パールネックレスを普段使いしやすい季節です。
一方で、春夏の明るく晴れやかな色彩が去り、ガラリと様変わりした暗めの冬色をどうコーディネートしていいか分からず、柄や模様、リボン付きなどとりあえずデザイン性に逃げてしまったり、同じパターンばかり繰り返してしまったり。
でも、色選びが出来るようになるだけで、一見地味に見えてしまう冬服カラーも、たくさんの楽しみ方が出来るんだなぁと気付かされます。そして、色選びが出来ていれば、なんの変哲もないシルエットさえ、パールネックレスを添えて上品なコーディネートへと様変わり。

今回は、冬服コーディネートの肝心要、カラーパターンを軸にお話していきます。

カラーパターンを直感や経験で選べる方には、説明なんて必要ないと思われるかもですが、このコーナーは「どうすればいいか分からず困っている方のため」のコーナー。写真と共に読んで分かるよう、あえて噛み砕いてお話しします。

水色、ピンク、緑、赤、茶、、、、悩んでいるカラーがあったら、参考にどうぞ。

水色ニット×黒or茶スカート(×白ブラウス)

まずシンプルに、水色×黒の2色で。

まず抑えて欲しいのは、《色の組み合わせ》です。

要するに、トップスを黒に、ボトムスを水色にして組み合わせたって良いのです。

白ブラウスを加えて、水色×黒×白。

抑えるのは色の組み合わせなのだからこれを水色ニット×白スカート×黒タイツや、白ニット×水色スカート ×黒タイツに変えたって大丈夫。白ニット×くすみ系ペールブルーのスカート ×黒タイツなんか冬らしい色合いです。

スカートを茶に変えて。水色×茶×白。

黒から茶へ変わり、柔らかい印象に一転。

勿論、ブラウスなしでもOKです。

配色パターンを入れ替える以外にも、ベースカラーの明度を思い切って変えてみると、バリエーションの幅が広がります。

明度を変える…具体的に言うと、

水色ニット×こげ茶スカート →紺ニット×キャメルスカート

ピンクニット×こげ茶スカート→赤ニット×ベージュスカート

白ブラウス×ネイビーのニット×キャメルのスカート→白ブラウス×水色ニット×茶色スカート(上の画像ですね!)

水色ニット×茶スカートの逆パターンは、そのまま考えたら茶色ニット×水色スカートですが、きついなぁとかピンとこなかったりした時は、明度を変えた色に置き換えた視点を持つと、ベージュニット×紺スカートなんて落ち着いた組み合わせを見つけたりできます。

どんなコーディネート本やファッションスナップでも、参考画像の色合わせにそのまま囚われすぎず、ベースカラーの明度を自由に変える柔軟性が身につくと、組み合わせの幅が瞬く間に広がります。

ピンクニット×茶or黒スカート(×白カーディガン)

ピンクのセーターが無いので、ブラウスで代用させていただきます。

最初のブルーの画像のように、ブラウスなしでピンクニット×茶色スカートor黒スカートでもOK。

今度は、ピンク×白×茶色。

抑えるのは色の組み合わせ…

このピンク×白×茶の3色を、白ブラウス・ピンクニット・茶色スカートや、白ニット×ピンクスカート×茶色タイツにしたって良いのです。

ところで、ピンク×白×茶の3色で明度を変えてみたパターン、自分なりに思いつくでしょうか。私だったら、赤カーディガン×白ブラウス×ベージュスカートです。

ちなみに、ピンク×茶の2色パターンだったら、トップスに優しいベージュブラウンのふんわりニット、ボトムスにくすみピンクスカート、ついでにこげ茶のベルトでウエストに締め色アクセントを加えても可愛いです。
くすみカラーだけだと、全体的にぼわっとした印象になってしまうので、ベルトでウエストに締め色を足した方が上手くいくでしょう。

スカートを黒へ変えます。ピンク×白×黒。

柔らかい色合いから一変して、ちょっぴり引き締まった印象へ。同じ三色を使って、白ニット×ピンクスカート×黒タイツに置き換えられますね。

明度を変えたパターンは…白ブラウス×赤カーディガン×黒スカートや、白ニット×赤スカート×黒タイツとか。

■黒ニット×…なんでもOK!!(赤も青も緑も黄色もピンクもオレンジも白もetc…)

白ニット・黒ニットは、ほとんどどんなボトムスとも合いますよね。

一点言うとすれば、黒のタートルネックは、ホワイトパールの白さが際立って綺麗!ということ、です。

 

タートルネックは首元に厚みがあるので、パールネックレスを普段付け慣れていない方でも、パールのボリュームを違和感なく合わせやすいかもしれません。ただ、「付け慣れてなくて、コントラストが落ち着かない…」という方は、白のタートルネッックの方が合わせやすいかと思います。

また、タートルネックは首元に厚みが出る分、パールを一回り大きいものに変えた方がバランスが良いこともあります。

緑のニット×茶or黒スカート

まず緑×黒。

逆パターンで、黒ニット×緑スカートでも。

茶色スカートに変えて、白ブラウスも着て、緑×白×茶色。

 

緑ニットにキャメルも可愛いです。

そのまま着ると顔が沈んで見えてしまう色のトップスの時は、間に白ブラウスを着て、襟を出してあげると、パッと明るくなります。

全体的に色が暗くなってしまうときなんかも役に立ちます。

余談ですが、全体の雰囲気に合わせて、丸襟ブラウスにするとまた雰囲気が変わります(パールは外しました)。グッドガール風。

緑ニット×茶色スカートの逆パターンは、そのまま考えたら茶色ニット×緑スカートですが、明度を変えて、ベージュニット×深緑スカートなんかにすると垢抜けます。

赤ニット×黒or茶スカート(×白ブラウス)

赤のセーターが無いので、赤のカーディガンで代用させて頂きます。

赤×白×黒。

同じ配色パターンを使って、白ニット×赤スカート×黒タイツに置き換えられますね。明度を変えて、赤ニット×グレースカート×黒タイツや、ピンクニット×白スカート×黒タイツとか。

黒スカートを茶色スカートに変えて。赤×白×茶。

白ニット×赤スカート×茶色タイツに置き換えたり。

赤ニット×黒スカートの2色だったら、配置を逆にして黒ニット×赤スカートが出来上がりますね。

洋服や靴で、自分好みの赤を探すのは中々難しかったりします。オレンジ味やワイン系の紫味が強く感じてしまったり。理想の赤を見つけた時は、迷わず買ってしまいました。

黒も、「黒ほど種類の多い色は無い」と言っている生地屋さんがいたそうです。墨のようなべったりした黒から柔らかい黒まで、非常に奥深い色。光沢感の違いも顕著です。
ちなみに、タートルの写真で使用しているニットは、実は黒ではなく、黒に近いチャコールグレー。私の顔にはその方が合いやすいので。

ベージュニット×黒or茶色スカート(×白ブラウス)

まずはベージュ×黒の2色。

もうお分かりですね。黒ニット×ベージュスカートでも良いんです。

白ブラウスを加えて、ベージュ×白×黒。

ベージュニット×白スカート ×黒タイツや、白ニット×ベージュスカート×黒タイツでも良いんです。

黒スカートを茶色スカート に変えて。ベージュ×白×茶色。

同じ配色パターンで置き換えたら、ベージュニット×白スカート×茶色タイツ、白ニット×ベージュスカート×茶色タイツ。

白ブラウスを外して。ベージュ×茶色。

置き換えたら、茶色ニット×ベージュスカートでも良いってことですね!

ただ、ベージュは、濃いベージュにしろ薄いベージュにしろ、自分の肌と合う色加減のものを選ばないと、野暮ったくなってしまうので、買うときは鏡をよく見て選んでください。肌と服の色が同化しすぎていて、「あの人、上半身すっぽんぽん?!」と一瞬びっくりすることがたまにあります。

また、ちょっと地味だったかも~?となった時は、先ほど言ったように、白ブラウスを下に着て、襟を出すなどしてみてください。

最後になりますが、コーディネートを決める際、全体を同系色のグラデーションでまとめてみると、落ち着いたまとまり感のあるコーディネートになります。上の、ベージュニット×焦茶スカートや、白ブラウス×ベージュニット×焦茶スカートがそうですが、わかりやすいようにモノトーンのグラデーション を載せてみます。

モノトーンのグラデーション

この写真だと、白ブラウス→グレーニット→黒スカートと、上から下に向かって段々濃くなるグラデーションとなります。上が薄くて下が濃くなるグラデーションの作り方は、失敗のない安定感があります。

逆に、上が濃くて下が薄くなるグラデーションは、ものによっては、トップスにずんぐりむっくりな重たさが出てしまうので注意。
極端にがっぽりした濃いトップスを着た時など、服に着られてしまっているような重苦しい印象になってしまったりします。

ついでに、黒×白×グレーの組み合わせを入れ替えて。トップスがほわっとしたグレーから細身の黒カーディガンに変わり、引き締まりました。
これをがっぽりだぶっとした黒タートルなんかでやると重たくなってしまう、ということです。

以上、カラーバランスのお話でした。

やっていることは全部同じ。色を変えて、同じことの繰り返し、繰り返し、繰り返し……

直感で選べない、さっぱり分かんない、という方でも分かるよう、何度もパターンを書かせて頂きました。

慣れてしまえば、こんなに理屈付けて考えなくても大丈夫になります。

色々書きましたが、人それぞれの好みもあるので、色のバランス選びに正解はありません。
なんとなくからでも、自分の落ち着く気に入ったカラーパターンを見つけて、コーディネートのバリエーションを楽しめるようになりますように!

また、アクセサリーはすべてショップで販売している作品です。気に入ったものがありましたら、ぜひどうぞ。

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